012城目 25/甲府城(稲荷櫓周辺編)
やばいやばい、実のない内容で甲府城がずるずる長くなってきました(´Д`;)。なんとかまとめにかかります。紅葉に開眼したあとは天守台の北側にある道をくだって、先ほど上から見えた「稲荷櫓」へ。
道中に仰ぎみる石垣と紅葉との絶妙なバランスを楽しみながら、ほどなく稲荷曲輪に到着(⑤あたり)。
こちらの「稲荷櫓」は江戸時代初期(1664年)の建築当初の姿で木造復元されたものだそうで、中には出土品などが展示されており無料で入館することができます。入ると100名城スタンプが設置されていましたが、浸透印ではなく普通のゴム製スタンプ。もう1ヶ所、公園管理事務所にもスタンプがあるらしくそちらに期待して、ここでの押印はパス。
稲荷櫓の鯱瓦となっていますが、復元資料が少ないので大阪城の鯱瓦を模して作ったのだそう…。
こちらは櫓の2階スペース。
往時の甲府城郭全体模型。今では右側の半円形部分だけが甲府城址として残り、左側の長方形部分には防災新館、県庁、県警本部、県議会議事堂など、甲府の都市機能を担う建物が並んでいます。
稲荷櫓の見学を終え、改めて天守台を仰ぎ見たところ。何度見ても絶景絶景。
櫓を出て左手へ進むと、稲荷曲輪の石垣解体調査中に見つかったという往時に積み直しがされた「二重の石垣」がありました。石垣には石を割った際の矢穴なども見られ、また稲荷曲輪では石垣に図形や鳥、魚などの絵が刻まれた「線刻画」と呼ばれるものが多く見つかっており、どれどれと近寄ってみると
悲しいことに線刻画どころか多数の落書きが…。正確には読めませんが(読む必要もないですが)だいたいこんな感じのことが書いてあります。うぅ~おのれNAOMIめ許さん!ヽ(`Д´#)ノ
ちょっとふざけちゃいましたが、大事なものが傷つけられる様を見た現地でのガッカリ感は相当なもので、正直落書きはここだけじゃなく城内の石垣いくつかに散見されました。ここ舞鶴城公園は24時間無料開放の公園です。不埒な悪行三昧の輩が夜な夜なたむろしヤンチャしてもおかしくはありませんが、自国の文化遺産を傷つけるといった行為は若気の至りで済まされる問題ではなく、甲府市民ひいては日本国民の民度の問題になります。恥ずかしむべき行為です。絶対に止めていただきたいと思います。
あそこに天守が乗ったらそれはそれで絵になるし、天守復興を望む気持ちも全然判らないじゃないのだよな…と振り返りつつ、最後はまだ見ていない「数寄屋曲輪」を通って「稲荷曲輪門」へのルートを歩きます。
青矢印のところ。結局戻ってきますw
紅葉した樹木に囲まれた小径と曲輪を囲む土塀が、ちょっとオシャレな数寄屋曲輪。
数寄屋曲輪を抜けると、いまは自由広場と呼ばれる旧鍛冶曲輪が見渡せ、そこでは屋外テントを張り出してイベント設営の真っ最中(イベント内容不明)。とりあえず人が沢山来そうだし先を急がなきゃ( ;´Д`)
帰ってから調べると甲府城を訪れた前日は、第80回甲府えびす講祭りが甲府駅周辺で開かれており舞鶴城公園でもイベントが行われていました。80回というのですから相当歴史のあるお祭りですね。
甲府城復元推進イベント…別にいいけどw。甲府城は大きなイベントの会場にいつも使われているとみえて、やはり市民の方々には親しみのある身近な存在なのでしょうね。地元にそういった場所を持たない身としては本当に羨ましいかぎりです。
うーんダメだ、やっぱ最後まで行けなかった(-_-;)。次回完結しますm(_ _)m