だらり100名城めぐり

だらだらと日本100名城めぐりします

番外編/上総3城めぐり(超余談編)

100名城はちょっと小休止。1月の日曜日にポコッと時間が出来たので、どこか近場でサクッと城めぐりと考え「そうだ。地元千葉の城って佐倉城しか行ってないじゃんw」と気付いて探してみました。ただ、サクッと地元でとはいったものの千葉県ってなにげに広い…。柏に住んでると千葉市辺りまでは何かの機会に行くことあってもそれより下はほとんど足を向けることがありません。行っても勝浦とか鴨川、館山など南房総と呼ばれる海辺の地域に観光目的で数回訪れた程度。同じ県でも下の方はおいそれと出掛ける場所ではないのです。

その昔、千葉と名がつく前のこの地域は安房・上総・下総と3つの国に別れていました。関係ありませんが以前、なんで「上の方が下総」で「下が上総」なのか気になって調べたら、古く律令制の時代は海路が一般的で、それでいくと地理的に「京の都に近い方が上総・遠い方は下総」なのだと知り、このトリビアを周囲の人に言いまくってましたw

で、今回行ってきたのは県内で天守のある城跡として結構有名な「久留里城」。加えて横スライドして「大多喜城」に「万木城」。

kururi

f:id:kamomenosuke:20150225153414j:plain

県民の愛されマスコット「チーバくん」でいうと、目と鼻の間あたりから脚の付け根あたりまで移動です。多分腕の短いチーバくんが蚊に刺されていくら痒くなっても自力じゃ掻けない場所かもしれません。そんなどうでもいい例えで無駄話ししてる理由は「同じ千葉でも結構遠かったよポコッサクッでもないよ」と伝えたかったからですm(_ _)m

さて久留里城。「くるり」と読み、日本のオルタナティブロックバントと同じでちょっと変わった名前です(バンド名はここ由来じゃないそうです)。久留里というのは地名で「久留里 地名 由来」でググれば幾らでも出てくるのですが諸説ある中の一説には、むかし高僧が念仏布教に訪れて「阿弥陀様がしくまられた」ということで久留里となったとのこと。福徳山 正源寺(千葉県内の浄土宗寺院紹介)「全国人団体絡協議会」がちふれ化粧品になったとの同じですね。同じなのか?

この城の当主は戦国時代に南総安房で覇を誇った里見氏。南総で里見とくれば、里見八犬伝ですよね。

1983年の角川映画里見八犬伝』。サントラがやたら美メロで今でもよく覚えており、主役の静姫は薬師丸ひろ子が演じました(JAC千葉真一真田広之も出演しています)。あらすじとしては妖怪親子に自分の城を乗っ取られた姫様が、「仁義礼智忠信孝悌」の文字が刻まれた霊玉を持つ八犬士たちを探し出して共に戦い、見事妖怪親子の野望を打ち砕くという内容です。ただし一応原作となった滝沢馬琴南総里見八犬伝」のお話しとは全くの別物で、原作の箱を借りたオリジナルファンタジーとなっておりますw そういう意味では「戦国無双」や「戦国BASARA」といったゲームで世界観を利用したものの先駆けかもしれません。

あと、サントラが良くて姫が仲間を集めて悪いやつをやっつけるので思い出すのは、こちらも角川映画で劇場アニメーション進出第一作目の『幻魔大戦』。

幻魔大戦 [DVD]

映画館で貰ったこのポスターも長いこと部屋に貼ってたなー(*´∀`)両手広げて東丈のマネして「絶対零度!」って友達とフザケてたの思い出しますw 内容はトランシルバニア王国の王女ルナ姫が世界各地に散らばるサイオニクス戦士たちを呼び寄せ、幻魔なる宇宙の破壊者から地球を救うという話し。元々、平井和正の原作小説も読んでいて、しかも当時「ショートピース」「気分はもう戦争」「童夢」といったマンガも読みふけるマセガキだったので「幻魔が大友克洋の絵で映画になるんか!!!」と大興奮しました。幻魔大戦石ノ森章太郎のマンガもあったのですがサイボーグ戦士ベガが残念な感じで、それに比べ大友克洋キャラクターデザインによるベガのカッコ良さったらありゃしない(;゚∀゚)=3

今でもキース・エマーソンのこの曲がふいにTVのバラエティー番組などで使われているのを耳にすると無意識に体が反応w 調べると里見八犬伝同様1983年の映画でした。あの頃角川全盛だったなー。ただ、もしこれから見る人の為に言っとくと、里見八犬伝幻魔大戦も話のオチがひまひとつ破たんしておりストーリーとしては褒められたものではありません、でもそれを補って余りあるほどの世界観とディテールと音楽は特筆すべきものがあり、2本とも大好きな映画です。

 

…で、もう散々脱線しっぱなしで戻るつもりもありませんが、そろそろこちらもオチもつけねばいけませんのでひとつだけご報告しておくと、里見八犬伝で静姫が妖怪親子に奪われた城は久留里城じゃありません。千葉のもうちょっと先端の方の「館山城」です。


八犬伝博物館なるものもここにあります。

今回行ってきた久留里城はとりあえず里見八犬伝関係ありませんので、まずはお知らせまで(_ _;)。城詳細は次回へ続く。

 

にほんブログ村 歴史ブログ 城・宮殿へ
にほんブログ村


お城巡り ブログランキングへ