番外編/石垣山一夜城
小田原攻めの際、氏政・氏直父子が「ぐぬぬ」と見上げていたであろうあの場所なら車ですぐだろうと、山中城へ向かう前に石垣山一夜城へ寄ってみます。
目的地には山道を車で登りほどなく到着。天守があるわけでも100名城でもない城跡なので、ちょっと寂れた公園風情な所かなぁと考えていましたが、想像と違いました。
広い駐車場に車びっしりw
一夜城こんな人気?( ゚д゚)
確認すると、どうやら城めぐりの観光客ではなく一夜城の道向かいに建つ、有名パティシエToshi Yoroizukaブランドのお店「一夜城ヨロイヅカファーム」へのお客様で賑わっていたのでしたw。一夜城の駐車場と共用みたい(^_^;)
この日は秋晴れで少し暑かったためアイスでも食べようかと店内を覗くと、レジ周辺からズラッと並んだお客さんでごった返しているためサッサと退散w。一夜城の冠まで付けて川島なお美の旦那の店が何故こんなところに?の疑問はありますが、さして興味がないので城跡へ向かいます。
城址の方はヨロイヅカファームと打って変わって人影がちらほらする程度。自分はToshi Yoroizukaには興味ないのですが、川島なお美は子供頃によくテレビで見ていました。
歩きながら「車だん吉やオッパイ大好き徳永先生と絡んでたお笑いマンガ道場の頃から、体の血がワインになるまでの間に、彼女の身の上に何があったんだろ…」と、どうでもいいことをツラツラ考えつつ先へ進みます。
そんなこんなしていると、石垣山というだけに道中には一夜城の遺構なのか、石垣らしきものがあちらこちらに見えてきました。
それらを眺めつつさらに先へ行くと、まずは二の丸(馬場曲輪)へ到着。
奥の方に本丸へと上がる道が見えます。
二の丸の北側には、展望台や秀吉の側室淀殿も使ったと言われる「淀殿の化粧井戸」があるらしいのですが、寄り道で先を急いでいるので真っ直ぐ本丸方面へ進ませていただきますm(_ _;)m
二の丸から一段上がった本丸(本城曲輪)。
奥へ進むと天守台跡になりますが、まずは秀吉の気持ちになって小田原城を見下ろしてみようと物見台へ。
この景色のどっかに小田原城あるはずなのだけど…肉眼じゃ無理、全然わかんない(´ω`)秀吉の時代なら、高い建物は小田原城しかないだろうから余裕で見下ろせたはず。
あきらめて本丸奥へ進み、天守台跡を見学。
さして広いスペースではありませんが城内では最高地(標高261.6m)になります。
振り返って本丸を見下ろしたところ。ヨロイヅカファーム敷地内に置いてあったパンフレットに『秀吉はこの城に淀殿ら側室や千利休、能役者を呼び茶会を開いたり、天皇の勅使を迎えたりしました』とあり、このあと往時を脳内妄想しつつ、来た道を戻りました。
城跡出入口近辺の奥のほうにも石垣が見えたので、まわって確認してきます。
関東で最初に造られた総石垣の城らしく野面積みのかなり立派な石垣跡が残っており、最後改めて石垣山の名に納得して、この場所をあとにしました。
石垣山一夜城は、秀吉が一夜にして城を築いたように見せかけたとの伝承からつけられた名前で、文献や専門家による調査では実際には80日が費やされていたとのことですが、それでも3ヶ月も経たないで城ひとつ建ててしまう財力と動員力は、天下人秀吉の実力を思い知らされます。
信長の草履取りから天下人へと駆け上がった秀吉と、お笑いマンガ道場の絵のうまいお姉さんから人気パティシエと結婚&ワインセレブへと変貌を遂げた川島なお美がなんだか似ているような気もしましたが、そりゃ単なるこじつけだろ(-_-;)と自身にツッコミ入れつつ、次回山中城へ向かいます。