016城目 41/駿府城(坤櫓と周辺編)
坤櫓へ向かう途中にあった「二ノ丸御門跡」。
「二ノ丸大手門」とも呼ばれ、かつては三ノ丸から二ノ丸へと橋が架かっていた場所であり、往時は東御門同様に“高麗門と渡櫓門で構成された枡形”となっていました。
渡櫓門の石垣にあたる部分。新設されたらしく、隅部の算木積みに使用されている石肌がやたらとキレイ。
使っている石垣の中には、往時に工事にたずさわった大名の家紋や職人のサインといわれる「刻印」が刻まれた石垣がありました。
そして城の南西にある三層二重の「坤櫓」に到着。
2011年から復元工事が開始され2014年4月に完成公開したのでまだ1年も経っておらず、漆喰の白さが目に眩しいです。自販機でチケットを購入(入館料¥100)して、早速中へ入ります。
入るとまずは「手解きの間」。復元工事の様子や駿府城の歴史を教えてくれます。半強制的にイスに座らされ紹介VTRを見せられるのですが、傍に暖房器具があって冷えた体を温めてくれるので「まぁいいかw」と大人しく見ます。
次は、天井の床板が外され櫓の構造が堪能できる「記憶の間」。床下もガラス張りです。坤櫓は江戸時代と同じ工法で復元され木材費だけで約2億円かかっているそうですが、当時と同じように再建されたため、現代の建築基準法では耐震性の関係で2階3階は一般公開禁止w
その先「変幻の間」には、家康の有名な甲冑「大黒頭巾兜 羊歯具足」のレプリカ。兜の下から顔を入れて変則顔ハメ写真が撮れます。なぜかライダー感満載w
ピカピカの櫓内をぐるりと見て回り、今回は遠慮しましたが「時空の間」では“今昔スコープ”と呼ばれるゴーグル型3D映像で駿府の歴史が楽しめます(別途500円)。以下、2階3階の様子も含め坤櫓のひと通りを紹介した動画です。
坤櫓は以上終了。2つ目のスタンプをゲットし最後は紅葉山庭園へ向かいます。その際、なにげに東御門との共通チケットを確かめようとポケットをまさぐるものの、チケットがどこにも無い…。移動中どこかで落としてしまったようです(;・∀・)この日は風も強く落としたら最後もうどこかに吹かれて見つかるわけもなく。仕方ない、もう一回払うしかないね(・3・)
庭園へ向かう途中、本丸跡に建つ鷹狩中の家康像。
家康公を下から見上げてカッコよく撮ろうと頑張りましたが、どの画像も髷が見えずに坊主頭となってしまった…申し訳ない(-_-;)
すぐ隣にはサークルフェンスで囲われた「家康公手植えのミカン」。県指定天然記念物だそうです。
紀州藩から献上されたミカンの木を大御所自らが本丸天守下に移植したものと伝えられ、12月に収穫されたら希望者に無料配布してもらえるそうです。
さくさくと廻ってきて、紅葉山庭園の近くまで移動してきました。
ここまでこんな感じでやってきて、とりあえず「二ノ丸水路」を見学します。
今は復元された本丸堀が釣り堀その2にしか見えませんが、往時は本丸堀と二ノ丸堀をつなぐ水路となっていました(幅4.5m、江戸時代の深さ4m長さ95m)。水路両側および水底にも石が敷いてあり本丸堀の水位を保つ役目も果たしていたようです。
水路はこの先二ノ丸堀(中堀)へ繋がっているのですが、説明看板には“石垣の下方は家康公築城当初の石垣と考えられ”とあるので、二郎三郎が造らせたものと思われます。そう考えるとただの水位調整の役目だけとも思われず、もしかしたら二郎三郎を護衛する風魔の者達が人目を避けて城内へ入り込むための秘密の通路だったりとか…。こういうの。
でも出入りするのにいちいち濡れるのも面倒か。んー、やっぱないかな。
スタンプラリー最後の目的地「紅葉山庭園」。少し陽も落ちてきました。長篠城から始りずるずるやってきた東海道3城めぐりも、やっと次が最後ですm(_ _)m
※今月の画像アップ制限一杯になり仕方なくFlickr使ってみました。一応ここを参考にプライバシー設定やってみたんですが正直うまくできてんだかどうだか…公開後に変なとこあったらごにょごにょやりますw