だらり100名城めぐり

だらだらと日本100名城めぐりします

020城目 39/岐阜城(信長居館跡編)

020城目 39/岐阜城(サクサク移動編)

020城目 39/岐阜城(じわじわ登城編)

020城目 39/岐阜城(適当観覧&眺望感嘆編)

020城目 39/岐阜城(資料館&下山編)

2日目14時00分。

岐阜城天守から戻ってきたあとは、麓で「信長公居館跡」をチラ見。現在も発掘調査中なので、まだがっつり見学することはできません。というかこのあとの予定もあるので急ぎめでε≡ヘ( ´Д`)ノ

これは信長無関係の三重塔。修復整備は、まだ平成29年までかかるそうです。

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一応、発掘現場前には調査状況や調査結果の掲示がありましたがじっくり読んでる時間もなく、なんとなくの雰囲気だけ感じてきました(^_^;)

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1569年(永禄12年)ここを訪れたポルトガルの宣教師ルイス・フロイスは、その著書『日本史』の中で信長公の館を「宮殿」と称していました。

フロイスの見た戦国日本 (中公文庫)

フロイスの見た戦国日本 (中公文庫)

 

それを裏付けるように、調査結果からも居館は来客をもてなす迎賓館だったらしく、敷地内には複数の庭園が並んだ中に巨大な岩盤がそびえ立ち、そこに流れる2本の人工滝が庭園最大の見所だったそうです。

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今回日本遺産に選ばれた『信長公のおもてなし』が息づく戦国城下町・岐阜においては、本来がおもてなしの場であるこの場所が今後の観光の中心になるはず(たぶん)。そういう面では各方面からいろいろ期待されている場所であり、プレッシャー凄いんだろうなというのは察します(^_^;)

これまでの発掘状況あれこれ。

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居館内の水路と石垣(この写真で合ってると思います…たぶん。急いでたので記憶がw)。

2012年に発見された金箔瓦。

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これまで城に金箔瓦が使用されたのは、信長が1576年築城した安土城が最初といわれていますが、2012年11月に人工滝のある庭園そばで瓦が見つかり、調査結果から「牡丹紋」と「菊花紋」の飾り瓦に金箔を使用していたことが判明しました。

これにより、1567年に信長が入城した岐阜城の方が早くに金箔瓦を使った可能性が高いそうです。やるじゃん岐阜城

でもこういったシートが掛かった状況見ると、居館跡として一般に公開されるまではまだまだ長い道のりなのかなぁ…。 

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こちらは信長入城以前、斉藤道三・義龍・龍興と三代の居城時代のものと考えられる石積みの穴と階段。

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何かどこだかよく判らないままに写真アップしてますが、信長時代、道三時代と新旧織り交ぜて発掘調査がなされているようでした。

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また今年1月にも新たな発見があったらしく。

信長居館の谷川に橋 橋脚設置場所、新たに発見 − 岐阜新聞 Web

「橋の橋脚を建てたとみられる平地を発見」したということで、これにより「金箔瓦をふいた建物などがあったと推定される場所と庭園とが、谷川(水路)を越える形で橋でつながっていた可能性が高まった」そうです。

各方面からのプレッシャーのみならず、全国の信長ファンが待ってますんで、今後も大いに調査に励んでいただければと思います。応援しておりますm(__)m。以下ページに調査内容詳しく。

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岐阜城:戦国幕末妄想度★★★ ※おもてなし期待度★★★★

ロープウェーでぴゅーっと上がっていくと、降りてすぐには昔から親しまれている「リス村」があり、天下布武の拠点としてはちょっと拍子抜け。ですが若いお父さんが城跡見るだけじゃロープウェー乗せてもらえないので、戦国に興味ないチビっ子に向けては重要なコンテンツ。とりあえずアリですかね…。

日本遺産に選ばれたことで新たに予算もつくようですし、城内のサインも今後着々と整備されることでしょう。また2017年には、信長の岐阜入城四百五十年に合わせて岐阜を売り出す「信長公450(よんごーまる)プロジェクト」なるものも進行中のようです。

居館跡の調査完了後には、往時は未来人のようなセンスを持った信長に似つかわしい復元施設が出来たらいいなー。例えば信長や道三なんかも含めて、居館跡にホログラムで人や建物が再生されて、内部を自由に歩き回れる観覧施設とか。イメージこんなの。

まだちょっと早いか。早いな…。 いずれにしても今後に期待。

このあとはバス待ち時間節約でタクシーで岐阜駅まで戻り、30分くらいで着けるはずの次の城へレッツゴー。朝早かったですが、この時点では2城目なのでまだ元気。

 

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