023城目 04/弘前城(桜天守見納め&オマケ長め編)
追手門から入城しめぐってきた弘前城も今回でラスト。最後は天守方向へ歩きながら東門へ向かっていきます(青矢印のところ)。
二の丸と三の丸をつなぐ土橋を渡り、周囲にチビっ子向けのブランコや滑り台などがある広場から見た「丑寅櫓」。がんばれ若いお父さん。
その先進むと、かつての「二の丸東門与力番所」。
上級武士に仕える与力の警備詰所で、往時は城内12ヵ所に建てられ現在残るのはこの番所のみ。長らく放置されていたようですが1979年(昭和54年)から3年をかけ復元されたそうです。
まつり期間中はこちらで抹茶と和菓子が振る舞われ(もちろん有料)、たくさんの人で賑わっています。
番所から斜め右方向には朝方に見学した天守が見えてきます。昨夕は東門から入ってきたので、内濠越しに天守が望める見知った場所に戻ってきました。
金髪美女を連れた“BROOKLYN”Tシャツのサクラダイスキ外人さん(たぶんw)も認めるさくらまつりを存分に堪能し、天守もこれで見納め。このあとは曳家されて石垣修復工事へと入ります。
城外へと出ようと二の丸東内門へ向かうと、その前にあるのは古株の立派なソメイヨシノ。
現存するソメイヨシノでは日本最古だそうで、旧藩士の菊池楯衛から1882年(明治15年)に寄贈されたもの。ソメイヨシノは寿命が60~80年のところ、弘前公園では樹齢100年を越すものが300本以上あり、その管理技術が賞賛されているそうです。なるほどなるほど。
そして他の城門同様、こちらも現存となる「東内門」。
時間的にはお昼すぎでしたので、午後からも観光客の方々が続々と入城してきます。そんな中、門を抜けて中濠にかかる城内唯一だという石橋を渡ろうとすると
皆さん目に留めているのが、中濠にいた1羽の白鳥。
それを追うように2羽の鴨も気持ちよさげに泳いでいて、暫し和やかな気分になりました(*´∀`)
帰りがけに撮った三の丸(現ピクニック広場)方向の通りに面した桜並木。そりゃこんだけ見事な桜だったら、両手広げてはしゃぎたくなるよねヽ(´ー`)ノ
いやー来てよかったっす弘前のさくらまつり。でも、さくら見るのだったら誰かと一緒がいいよw
以下はオマケ。
城外への「三の丸東門」は昨日見たため撮影するのを失念w このあと帰路へ向かうにはまだ早かったので三の丸東門を出て道向かいの、弘前藩初代藩主「津軽為信公銅像」を見に行きました。
この立派な銅像は 弘前文化センター正面入口前にあります。前立てが錫杖(しゃくじょう)となっている兜がやたらとカッコいい。引用:丸武産業株式会社
津軽藩正史「津軽一統志」には、為信を守護する神に“鬼”が登場するそうで
為信が津軽の統一を進めていたおり、心身ともに疲れ果てて眠っていると2匹の鬼が現れ、「我々は昔から岩木山に住んで勧善懲悪を旨とし、民を教戒する心を持つ者だ。私たちがあなたを加護するので、この地を統一しなさい」と告げて岩木山の方へ飛んでいった。この鬼の名は、卍と錫杖であったという。引用:青森県音楽資料保存協会
錫杖はこれに由来しているのだとか。でも鬼の名前が「卍と錫杖」って、チャゲ&飛鳥なみの妙なネーミングだなぁ(;´∀`)
ことあとは、さくらまつりと並ぶかもしくはそれ以上の弘前一大イベント“ねぷた祭り”が常設で体験できる「津軽藩ねぷた村」を見学。※オマケのつもりがずいぶん長いな…(-_-;)
弘前城の亀甲門近くで、観光バスもたくさん駐めてあり弘前観光には定番の場所のようです。
ここではまつりの山車が展示されており、お囃子の実演や津軽三味線の生演奏、他にも民芸工芸品の製作体験ができます。入るとまずは係り方が、小ネタ満載の巧みな話術でねぷた祭りの基本をレクチャー。
「ねぷた(またはねぶた)」の発祥としては諸説いろいろあるらしいのですが、夏の暑い盛りに農作業がはかどらずつい眠くなるときに、祭りでもやって元気出すべ!というのがはじまりらしく、眠たくなると津軽弁で「ねぷてぇ~」というところから「ねぷた」の名になったとか。
あと正直あんまりよく憶えていないのですが「ねぷた(またはねぶた)」といっても、地方によって山車の形や大きさ・祭りの雰囲気が異なって、
とそれぞれ特色があり、掛け声もよく聞く有名なのは「ラッセーラー」ですがこれは青森ねぶたで、弘前ねぷたでは「ヤーヤドォォォー」となり、係りの方が大音声で実演してくれました。館内雰囲気もあり、弘前ねぷたの勇壮さがすごくイメージできます。
そのあとは、祭りを盛り上げる太鼓と笛の実演や生津軽三味線演奏など、さほどに広いスペースではないですが、さくら咲く季節に真夏の弘前ねぷたをたっぷりと感じることができました(*´Д`)
館内写真をいくつか。
初めてみる山車の迫力に圧倒されたあとは、館内の見学順路通りに進んでいきます。
民芸品・工芸品の製作体験コーナー。
外へ出てみると、津軽三味線を弾いてくれた男性が独りで自主練する光景。
人を感動させる音色の裏には地道な努力。渋くてカッコいいっす!
長すぎるオマケでもうお解かりかと思いますが、弘前城にご訪問の際はこちらも是非行ってみてください。寒くて長い冬の間に蓄積したエネルギーを、短い夏のひと時に爆発させる津軽人の情熱の一端が垣間見れます。おすすめ(´ー`)
引用:弘前ねぷたまつり|公益社団法人 弘前観光コンベンション協会
弘前城:戦国幕末妄想度★★★★ ※青森美人とお友達になりたい度★★★★★
わずか1泊2日の旅でしたが、妙に萌え~な南部弁と圧倒的な桜、そして最後はねぷたと八戸・弘前を満喫(*´∀`)。人混み嫌いな自分ですが、意を決して見に行ったさくらまつりも結果最高でした(その代わり本来目的の弘前城感想がなかなか出てこないw)。やっぱりいつかは夏のねぷたを見に行かないとだなー。
そういや、りんごのこと一切無視してたw